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猫の腎不全に対する誤解

「猫は腎臓が悪くなりやすい。」ということは有名なお話です。

にもかかわらず、「まだ血液検査で異常がないから腎臓は健康です。」「腎臓の値は少し高いけれど、まだ高齢ではないし大丈夫。」と他の動物病院で片付けられてしまい、心配で当院に相談にいらっしゃる方がいます。

猫の腎機能不全では初期段階で血液検査上の異常値を示さない。おおよそ腎機能の2/3-3/4が喪失してから継続的な異常値を示します。

腎機能不全の早期診断には、尿検査(尿比重や尿蛋白)、画像診断による腎臓の確認が必要です。

ちなみに初期から尿が薄くなり、脱水傾向を示すため、便秘や便秘に伴う食欲不振もよく見受ける症状です。

飲水量や尿量の増加、便通の変化にも、気を配ってあげてください。