症例紹介

小型犬の大腿骨頭壊死症(レッグ・ぺルテス病)

股関節は骨盤の寛骨臼と呼ばれる丸い窪みに、大腿骨先端にある骨頭(丸い部分)がはまり込むような形になっています。
大腿骨頭壊死症は、この大腿骨頭への血液供給が障害される結果、大腿骨頭の成長障害が生じ、進行性に骨の変形・崩壊が生じてしまう疾患で、股関節での疼痛と患肢の跛行を引き起こします。
基本的に内科療法では治癒しないため、大腿骨頭切除術や人工関節置換術によって治療を行います。
主にトイ種やミニチュア種など小型犬の成長期に発症することが多いとされ、、現在のところ遺伝疾患と考えられています。
(左:変形・崩壊した大腿骨頭)(右:同一個体の正常な大腿骨頭)

(左:大腿骨頭を露出させた写真)(右:切除した大腿骨頭 ※変形や亀裂がある)