症例紹介

犬の会陰ヘルニア

会陰部(左右日大腿と臀部で囲まれた領域)から腸や膀胱などが会陰部に脱出する病気で、「大多数は排便の異常やおしりの腫れ」を原因として来院されます。雄性ホルモンによる筋肉萎縮が原因になっていることが多いため、ほとんどが中年齢以降で未去勢の雄に発生します。
基本的には内科療法(対症療法)では根治せず、腸の穿孔などの危険性をはらむため、外科手術の適応となります。
当院では生体内組織を用いた手術方法(骨盤から筋肉を剥離・転位させて他の筋肉と縫合する術式)や人工材料を用いた整復を行っています。