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小動物の乳腺腫瘍・子宮卵巣疾患

近年は避妊手術をされる方が増えているため、今後は減少していく傾向になるのかと思いますが、今月は何故か乳腺腫瘍の手術が多い月になっています。

そこで、避妊手術の実施で迷われている方も多いと思いますので、少し避妊手術で予防できる病気の御紹介をしておきます。

未避妊の動物では中・高齢期には乳腺腫瘍や子宮・卵巣疾患の発生が増加します。

犬では乳腺腫瘍に加えて、子宮卵巣疾患が多い印象です。オリモノが出ていると発見しやすいのですが、閉塞性でオリモノが認めにくい場合もあり、発情後に食欲・元気の減退や多飲多尿が認められた場合にはこれらの病気に注意が必要です。

猫では子宮・卵巣の疾患の発生は少ない印象ですが、悪性の乳腺腫瘍が非常に多く、肺転移も認めやすいので、犬以上に避妊手術の重要性が高いですね。

ウサギの場合には乳腺腫瘍よりも子宮卵巣疾患、特に子宮癌が多い印象です。ウサギの場合、病気になって行う場合には麻酔のリスクが高まるため、やはり健康なうちに避妊手術はしておきたいですね。